法律的には「資産」とされる家と車ですが、事業運営の本質から考えれば、本当は負債です。
■事業運営としての資産とは何か
もちろん、家と車は法律的には「資産」です。その資産価値や排気量によって固定資産税や重量税がかけられるくらいですから。
しかしながら、事業運営としての本質的な資産とは「保有することで収入が発生するもの」です。
具体的には、株式や賃貸住宅などの権利物で、これらは保有するだけで配当金や賃貸料といった収入が発生しますので、持つべき資産になります。
メディア運営で言えば、ドメインとコンテンツがこれにあたります。
そして、資産を持つことにより発生した収入で、さらに資産を増やすことで総収入は増加していきます。
■事業運営としての負債とは何か
逆に、事業運営の観点から負債と呼ぶものは、「保有することで支出が発生するもの」です。
この観点から考えると、家には固定資産税が、車には重量税・自賠責保険・車検代・駐車場代など、保有するだけで毎年毎年かなりの支出が必要になります。
さらに、家や車は時間経過で資産価値が減少していき、木造住宅なら30年、車なら5年で資産価値はなくなり、売却しても何も残りません。
最悪ですね。
■家と車を持つときのポイント
●最低限のものを持つまたは資産として運用する
とは言え、家や車は生活に必要なものなので「持たない」選択肢は多くの人にとって現実的ではありません。
実際に、僕も持ち家(ローンあり)に自分+妻の車二台を持っています。
この負債を、本質的な意味での資産にするためには、発想を変換して運用するのが最適です。
実際、我が家は家の1/3ほどを改装して、小規模ジムや習いもの教室を運営しており、毎月のローンの数倍の収益があります。
発想を変換することで、家を持つことで発生する支出の数倍の収入を得られており、敷地の1/3分の有効活用面積が、すでに全購入費を減価償却している状態です。
車に関しては、週末にしか車に乗らない人は、平日だけシェアしてレンタル代を発生させる方法などが有効です。
我が家の場合は、毎日二台の車が生活に必要なので、完全な負債ですので、一台は1000cc、一台は4ナンバーの軽自動車にして、最低限の支出体系をとっています。
今回、ご紹介した発想の変換は、豊な生活を築くためには非常に大切なことです。
例えば、みなさんが大好きな節約・貯金は、事業運営の観点からみたら大浪費とも言えるのですが、それはまたの機会に。