サービス残業・不当解雇当たり前のブラック企業に力を与えるブラック社員
厳しい経済状況が続くなか、特に中小企業では労働環境が悪化…を通り越して、明らかな労働基準法違反の会社が増加しています。そんなブラック企業に力を与えているのは、他でもない、会社に依存・癒着するブラック社員たちです。
技術や資格を手に入れ、勇気を持ってNOと言いましょう。それだけが、あなたと周りの人たちを救う手段です。
■ブラック企業は企業の本質
●経営者目線で考えれば当たり前
ブラック企業と言えば、悪の権化のように言われますが、労働者目線でなく経営者目線で考えれば、その在り方は当たり前、それが営利組織である企業の本質です。
あなたが会社の社長(兼オーナー)だとします。一円でも多く稼ぎたいですよね?
一番お金がかかるのは人件費です。できるだけ多くの労働力をできるだけ安価で欲しくなるはずです。
■若者と女性がターゲット
●賢い年寄りと家庭持ち女性はいらない
さぁ、社長目線で考えてください。サービス残業当たり前の環境で文句を言わないのは誰でしょう?
社会に出て間もない若者です。そして、立場の弱い女性です。しかも彼らは低賃金で雇えます。
一方、いらないのは誰でしょう?
理論的に違法性や矛盾点を突く経験豊かな男性と、サービス残業ができない子持ち女性です。
ここで、男性の早期退職強要や妊婦への退職強要が発生します。
もちろん、違法ですが、現実的に社会問題になるほど頻発しています。
■ブラック社員は蜜の味
●ブラック企業に依存癒着する中年
もちろん、全ての中年男性がブラック企業に不要な訳ではありません。
率先してサービス残業を推進し、それにより内部評価され、僅かばかりの昇給賞与にしがみつく中年男性というのも少なからずいます。
いわゆるブラック社員…ブラック企業に殉ずる人たちです。
彼らは、会社に個人の権利を捧げるのを美徳とし、若者や女性を半ば騙してその道に導きます。
「頑張れば昇給するよ」
「頑張れば査定が上がるよ」
しかし、それは失う時間とは比べ物にならないほど安価です。
騙されてはいけません。
ブラック企業にとっては、かわりに手を汚してくれるブラック社員は蜜のようなものですが、もちろんブラック経営者は全て見越して両方とも利用して笑っているだけです。
■まずは単価計算を
●冷静な判断が大切
それでも、人より査定がよければ嬉しいのが社員です。
仮に、ボーナスが平均より12万円多かったとしましょう。それなりの額だし、認められていると感じるでしょう。
でも、冷静に単価計算してください。
6ヶ月間、頑張って人よりサービス残業を2時間してその査定とします。
1ヶ月では2万円、20日勤務として1日1000円、1時間500円です。
認められてますか?
バカにされてますか?
サービス残業を頑張る若者も、頑張らせる中年も、よく考えてください。
■雇われていれば一緒
●労働単価の呪縛から逃れよう
突き詰めて言えば、ブラック企業のブラック社員でも、管理職でも、役員でも…たいした違いはありません。
時間を切り売りして、お金を手に入れ、不要になれば捨てられるだけです。
もっと言えば、管理職や役員になりブラック経営者に近い立場になればなるほど労働基準法では守られず、立場は弱くなり、より隷属的な関係性になるのです。
解決策は一つです。
労働単価に縛られた労働者を辞め、労働に縛られない権利者・オーナーになることです。
確かに簡単なことではありませんが、無駄に会社ですり減らす時間を自己研鑽に当てれば、おそらく可能でしょう。
出勤前・勤務後・休日、全部足せば会社にいる時間に匹敵します。
目先の小さな呪縛にとらわれず、胸を張ってNOと言い、豊かな将来を掴みましょう。
■何からはじめる
●ネット起業がおすすめ
では、何からはじめればよいのでしょう?
答は、初期投資が僅かで参入障壁の低いネット起業です。
ちなみに、僕は情報やノウハウをお金にするつもりはありませんので、後はみなさんが自己研鑽して見つけてください。