メンテナンスが容易なことや小口径のものは比較的安価なことから、初心者の入門用としての需要が高いのが屈折式望遠鏡です。しかし、逆に口径10cmを超え、写真撮影用に補正レンズも精密に組み込まれたものは非常に高額になり、上級者向けと言えます。そんな屈折式望遠鏡を口径クラス別(5cm・7cm・10cm)とメーカー別(ビクセン・ケンコートキナー・身ザールテック・ミード)にピックアップしご紹介します。なお、仕様詳細については各リンク先でご確認ください。
■5cmクラス屈折式天体望遠鏡
ショッピングセンターや量販店で安価に販売されているのがこちらのような5cmクラスです。性能的には月のクレーター観察や明るいM42星雲など一部の観察対象に限られてきますが、天体に興味を持つきっかけとしては値段を考えると悪くはないでしょう。■70cmクラス屈折式天体望遠鏡
もっともラインアップが多いのがこのクラスです。二枚組の補正レンズが組み込まれた「アクロマート」と三枚組の補正レンズが組み込まれた「アポクロマート」があり、性能と価格が異なります。また、色収差の少ない蛍石(フローライト)が対物レンズに使われたものは、かなりの高額になってきます。■10cmクラス屈折式天体望遠鏡
このクラスは非常に高額になってきますが、反射式望遠鏡の欠点であるコマ収差(周辺部での画像のゆがみ)を避ける、天体写真撮影を主に行っている上級者に必須のクラスです。【天体望遠鏡の選び方】に戻る≫