ひろめ市場は、南国土佐・高知市の有名グルメ・観光スポットで、鰹のたたきをはじめとして数々の郷土料理や趣向を凝らした飲食店が軒を連ねています。
このガイドは、高知市で生まれ育った筆者が公式よりも凄い完全ガイドを目指して執筆しました。全店舗紹介はもちろん、おすすめランチからアクセス・営業時間情報までガッツリお届けします。
■ひろめ市場の概要・沿革
ひろめ市場は、高知県高知市帯屋町2丁目に所在する集合型の屋台村で、約60もの店舗がひしめき合う東南アジアテイストな雰囲気が人気を博し、高知市観光の名所として一躍有名になりましまた。
ひろめ市場のオープンは、1998年10月18日で、かつてこの場所に土佐藩・家老の深尾弘人蕃顕(ひろめしげあき)の屋敷(通称:ひろめ屋敷)が所在していたことに由来しています。
また、この「ひろめ」の名称は、語呂をあわせて同施設の基本コンセプトとなっていますが、それは以下の通りです。
・高知の衣食住文化を「ひろめる」
・高知の人情を「ひろめる」
・高知の基礎知識を「ひろめる」
■ひろめ市場の三大名所
はじめに、ひろめ市場を訪れたなら、絶対に見逃しては(食べ逃しては)いけない三大名所(名物)をご紹介します。
●鰹の藁焼きたたき(実演)
まずは、こちらの明神丸の藁焼きたたきの実演です。豪快な藁の炎で焼き上がった鰹のたたきは、藁独特の風味で燻煙され、他地方の鰹のたたきとは全く別の食べ物です。
実演を見たら、必ずいただくことをおすすめします。
▼ひろめ市場人気No.1鰹のたたきのレシピ
【土佐のカツオ漬け丼の作り方】明神水産の藁焼き鰹のたたきを使ったレシピ
●芋ケンピタワー
次に、見逃してはいけないひろめ市場名所が、こちらの芋ケンピタワーです。
たまたま偶然ですが、取材時にちょうど芋ケンピタワーを作っているところでしたが、お店の方に聞けば、「年に三回しか作り替えないうちの一回」とのことで、かなりラッキーでした。
ちなみに、こちらの芋ケンピタワーですが、芯まで全て芋ケンピだけでできています(この目で確認)。
●土佐のアイスクリン
ひろめ市場の出入口付近にこぢんまりとコーナーがあるので、かなりの確率で見逃してしまうのが、こちらの土佐のアイスクリンコーナーです。
玉子とミルクでできた、シャーベットテイストなアイスクリンは、高知県民なら知らない人はいない、超ご当地スイーツです。かならず食べてください。
●ひろめ市場の魅力は食い倒れ
それでは、いよいよここから「ひろめ市場全店舗完全紹介」に入りますが、ひろめ市場最大の魅力は、好きなお店で好きなものを好きなだけ買って食べる「屋台村形式」です。
施設のいたるところには、こちらのような飲食テーブルがずらりと並んでいます。ぜひ、食い倒れてください。
■ひろめ市場エリア紹介
なお、ひろめ市場は以下の8つのエリアにわかれていますので、エリアごとに各店舗をご紹介していきます。
・龍馬通り
・お城下広場
・いごっそう横丁
・乙女小路
・自由広場
・はいから横丁
・ひろめばる
・ぎっちり日曜市
■龍馬通り
●土佐黒潮水産
産地直送の新鮮な魚介類が販売されており、買い食いができるように、パックになった刺身や寿司も準備されています。
◆主なおすすめグルメ
・鰹のたたき
・マグロ寿司
・ウツボのたたき
●吉岡精肉店
土佐和牛の串焼きをはじめとした、各種肉類の立ち食いが楽しめます。
◆主なおすすめグルメ
・和牛串焼き
・豚カツ
・唐揚げ
●王子水産
マグロ専門店で、刺身や寿司もパック販売されています。
◆主なおすすめグルメ
・マグロ刺身
・マグロ丼
●手づくり芋ケンピ黒潮物産
土佐銘菓・芋ケンピの名店です。こちらの芋ケンピタワーは必見ですよ。
◆主なおすすめグルメ
・芋ケンピ
●揚げたて天ぷら土佐魚菜市場
土佐の名産品・天ぷらのお店です。
◆主なおすすめグルメ
・天ぷら
ちなみに、高知で「天ぷら」と言えば「揚げた練りもの」のことです。おすすめの一品ですよ。
●仕出しのあんどう
お弁当類が販売されています。土佐の郷土料理の「田舎寿司」や「サバの姿寿司」はこちらで購入可能です。
◆主なおすすめグルメ
・田舎寿司
・サバの姿寿司
・土佐巻き
▼関連記事
【土佐田舎寿司・高知名物】日曜市でも販売されている山の幸グルメの通販紹介
■お城下広場
●本池澤
お弁当類やパックの寿司類が販売されています。こちらでも、田舎寿司やサバの姿寿司が購入可能です。
◆主なおすすめグルメ
・土佐巻き
・田舎寿司
・サバの姿寿司
●鰹処ぼっちり
鰹の専門店です。たたき以外の食べ方で鰹を楽しみたい方はこちらがおすすめです。
◆主なおすすめグルメ
・鰹めし茶漬け
・鰹のカツ
・ウツボの唐揚げ
●しもだ屋
大衆居酒屋で、土佐料理のほかシーフードクリームコロッケなどが楽しめます。
◆主なおすすめグルメ
・シーフードクリームコロッケ
●くうてや
焼き鳥、焼きそば、牛串、手羽先など、ガッツリ系お酒のつまみはこちらでどうぞ。
◆主なおすすめグルメ
・焼き鳥
・手羽先
・牛串
●土佐の居酒屋土佐凧
ドロメ、ウツボ料理など四万十地方のご当地料理がいただけます。
◆主なおすすめグルメ
・ドロメ
・ウツボのたたき
・ウツボの唐揚げ
●長江苑
中国特級調理師がふるまう本格中華料理は絶品です。
◆主なおすすめグルメ
・担々麺
・八宝菜
・高菜炒飯
●森光水産
鯛の専門店で、なかでも鯛めしは高い人気を誇っています。
◆主なおすすめグルメ
・鯛めし
・鯛のたたき
・鯛にゅうめん
●明神丸
ひろめ市場の象徴的存在がこちらの明神丸です。豪快な藁焼きたたきの実演は必見ですよ。また、お昼と夜のピーク時には、かなりの行列ができますので、少し時間をずらすのがおすすめです。
◆主なおすすめグルメ
・藁焼き鰹たたき
●インド家庭料理ゴータマ
本場インド人シェフが作る超本格派インド料理は、激辛激ウマですよ。
◆主なおすすめグルメ
・チキンカレー&ナン
・タンドリーチキン
・シシカバブ
●土佐蔵社中
特製手羽先・一品料理をつまみに土佐の地酒の飲み比べが楽しめます。
◆主なおすすめグルメ
・特製手羽先
・土佐の地酒
●どんぶりの十三
マグロ丼が絶品ですが、他の海鮮丼も見逃せません。
◆主なおすすめグルメ
・ネギトロ丼
・マグロステーキ
●悠楽
さっぱりとうどんですませたい方は、こちらのお店がおすすめです。
◆主なおすすめグルメ
・うどん各種
●くじら専門店千松
くじら専門店で、竜田揚げをはじめとして、ベーコン、かば焼きなども人気です。
◆主なおすすめグルメ
・クジラの竜田揚げ
・クジラのベーコン
・クジラのかば焼き
●甘味処ほてい茶屋
和風スイーツでしめたい方は、こちらのお店がおすすめです。
◆主なおすすめグルメ
・冷やし白玉ぜんざい
●珍味堂
うどんや寿司、土佐の家庭料理のほかミレーのビスケットコーナーも充実しています。
◆主なおすすめグルメ
・ブリの卵
・マグロの目玉
・鰹の角煮
●珍味堂ミレーのビスケットコーナー
高知発祥の全国区のブランド・ミレーのビスケットの各種バリエーションがずらりと並んでいます。
■いごっそう横丁
●四季彩華旬太郎
日替わり弁当やエビ・カニ料理が人気です。
◆主なおすすめグルメ
・日替わり弁当
●士林(スーリン)
オリジナル中華料理が楽しめます。
◆主なおすすめグルメ
・担々麺
・チャンポン麺
●手羽先から揚げひろめ揚げ
おつまみに相性抜群の手羽先はこちらでどうぞ。
◆主なおすすめグルメ
・手羽先から揚げ
●食・酒処みづき
四万十川産テナガエビ料理が楽しめる居酒屋です。
◆主なおすすめグルメ
・テナガエビ料理
■乙女小路
●ちびから本舗
カリカリの揚げたてアツアツ唐揚げが人気です。
◆主なおすすめグルメ
・から揚げ
●えーとこどり
土佐名産の地鶏・土佐ジロー、はちきん地鶏、四万十鶏の専門店です。
◆主なおすすめグルメ
・土佐ジロー料理
・はちきん地鶏料理
・四万十川地鶏料理
●龍馬茶屋
土佐の名士・坂本龍馬にちなんだ様々の料理が楽しめます。
●高知名産おみやげ屋
高知の土産品がずらりと揃えられています。
●手羽先あげや
お酒のおつまみに最適な手羽先やチューリップの唐揚げはこちらでどうぞ。
◆主なおすすめグルメ
・手羽先から揚げ
・チューリップから揚げ
■自由広場
●味太郎
手作りチャーハンや肉巻きおにぎりのほか、有名B級グルメのニラ焼きそばがおすすめです。
◆主なおすすめグルメ
・手づくりチャーハン
・肉巻きおにぎり
・ニラ焼きそば
●居酒屋吉照
季節の魚料理、各種鉄板焼きなどが楽しめる居酒屋です。
◆主なおすすめグルメ
・季節の魚介料理
・鉄板焼き
●魚問屋助八
高知の家庭料理が楽しめる居酒屋です。
●K′s Cafe
50種類をこえるパスタ&エスニック料理が楽しめます。
●はっ鳥くん
四万十地方のしぼりたて生ミルクをふんだんに使ったアイスクリームが絶品です。
●Cafe&DiningBar BULL
ダーツが楽しめるカフェバーです。
●ららら
心のこもった手作りカレーのお店です。
●ねぎ蛸こすも
たこ焼きと韓国料理が同時に楽しめます。
●やいろ亭
タタキ定食が人気の家庭的なお店です。
●はちきん食堂
家庭的な手作り餃子が人気のお店です。はちきん地鶏のスープも絶品ですよ。
●famille
ビール・カクテル・ワインなど各種アルコール類が豊富です。
●気らくや
ひろめ市場で唯一のファッションショップです。
●ひろめで安兵衛
高知名物・B級グルメの屋台餃子のお店です。
●リラクゼーションE.T
旅の疲れやむくみを揉みほぐしで癒してくれます。
■はいから横丁
●スイーツ食堂マンテンノホシ
バリエーション豊かなクレープを四万十川産のお茶で楽しめるカフェです。
●コミベーカリー
窯だしチーズケーキが大人気のスイーツショップです。
●軍鶏伝(しゃもでん)
坂本龍馬がこよなく愛した軍鶏料理がさまざまなバリエーションで楽しめます。
■ひろめばる
●豚バルデュロック
豚カツショップ・テキニカツから店名変更で、地産の豚肉が楽しめるお店です。
●イモバル土佐山男爵
趣向を凝らした各種のジャガイモ料理が自慢のお店です。
●バルメシ
洋風お惣菜のお店です。「もう一品」におすすめです。
●ピザバル土佐の窯
焼き窯で焼き上げた本格派のピザが堪能できるお店です。
●Le Marche(ル・マルシェ)
お洒落な洋風スイーツのお店です。グルメの〆におすすめですよ。
■ぎっちり日曜市
●土佐の地酒市場西寅
土佐の地酒がずらりと勢揃いしています。お土産にも喜ばれますよ。
●高知まるごと物産館
南国土佐の名産品・お土産品がずらりと揃えられています。
●梵屋Shanti2
アジアンフードとアジアン雑貨が同時に楽しめます。
●居酒屋ひろめ家
なんと言っても地酒の豊富さがおすすめの居酒屋です。
●キッチンはな
土佐のアットホームな食事が楽しめます。
●産直こうて屋in戸波
高知は魚介類だけでなく、フルーツの宝庫でもあります。そんな色とりどりの南国果実が楽しめます。
●おみやげ屋2
こちらも、さまざまな高知土産が取り揃えられています。
●HIROME STUDIO
~閉店~
●本番博多とんこつ神
〆はラーメンにかぎる!という方は、こちらでお楽しみください。
●サンクチュアリー
~閉店~
■ひろめ市場のおすすめランチ
●鰹のたたき
定番というか、鰹のたたきを食べないと、何をしにひろめ市場に来たのかわからない、というくらいのお決まりが「鰹のたたき」です。
●田舎寿司
高知の名産品は海の幸だけではありません。山の幸を使った、一見質素な田舎寿司は、高知の隠れ名物です。なかでも、おすすめは「いたどりのお寿司」になります。
▼関連記事
【高知県民食いたどり】料理の作り方や食べ方から入手方法までご紹介
●土佐巻き
鰹のたたきがふんだんに使われた土佐巻きを、鰹のたたきといただくと、あぁ高知だなと感じられます。
●サバの姿寿司
言わずもがなの土佐郷土料理が、こちらのサバの姿寿司です。炙ってあるので、意外とあっさりしています。
●鯛めし
あっさり志向の方におすすめなのが、こちらの隠れ高知名物の鯛めしです。
●マグロの目玉
こちらも高知ならではの海の珍味です。目玉のまわりはコラーゲンたっぷりのトロトロで、最高ですよ。
●ウツボのたたき
コラーゲンたっぷりと言えば、最近話題の珍味がウツボのたたきです。淡白な味で、プリプリとしたチキンといった感じです。
●クジラの料理
クジラの竜田揚げもおすすめです。懐かしい味わいですよ。
●ブリの卵
ブリの卵の煮付けは、土佐の家庭料理の代表格です。プチプチ食感がたまりません。
以上、ひろめ市場のおすすめランチでした。
■ひろめ市場周辺隠れスポット
ここからは、地元の人たちのみぞ知る、ひろめ市場周辺のおすすめグルメスポットをご紹介します。いずれも、ひろめ市場より100メートル以内のスポットです。
●喫茶メフィストフェレス
喫茶店文化の盛んな高知市のなかでも、老舗中の老舗が、こちらのメフィストフェレスです。筆者の両親も大学生の頃に通っていたということなので、創業60年以上ということですね。
●明神丸帯屋町店
ひろめ市場の一番人気スポットは明神丸の鰹のたたきコーナーですが、正直、かなり並ばないといけません。
明神丸の鰹のたたきは食べたいけど、並ぶのはちょっと、という方には、ひろめ市場から帯屋町アーケードを50メートルほど入ったところにある、明神丸帯屋町店がおすすめです。
ひろめ市場の屋台形式と違い、落ち着いた店内でゆっくりと鰹のたたきが楽しめます。
●唐揚げカリッジュ
ひろめ市場から大橋通りを20メートルほど入ったところにある唐揚げ屋さんです。世界唐揚げグランプリで金賞受賞の唐揚げは、まさに絶品ですよ。
●うなぎせいろ
喫茶メフィストフェレスの隣にある、高知市では知らない人がいないくらいのうなぎの有名店です。
おすすめは、こちらの特Aうな丼¥3000です。
このような感じで、二段重ねになっており、うなぎ一尾半が使われています。これは、リーズナブルですね。
炭火焼きで、皮はパリパリ身はふっくらの絶品です。
●門田精肉店のコロッケ
ひろめ市場の道を挟んで向かい側にある門田精肉店のコロッケやミンチカツは、高知市民が愛するご当地グルメです。
以上、ひろめ市場の周辺隠れスポットでした。是非、ひろめ市場周辺も散策してくださいね。
■ひろめ市場へのアクセス
○土佐電鉄大橋通電停より徒歩3分
※帯屋町通りと大橋通りの交差点にあります。
■ひろめ市場基本情報
住所:高知県高知市帯屋町2-3-1
電話:088-822-5287
営業:8時~23時
運営:有限会社ひろめカンパニー
アドレス:office@hirome.co.jp
それでは、みなさん、南国土佐のひろめ市場を隅から隅まで堪能してくださいね。