MS-06Sシャア専用ザクⅡオリジン版の機体解説とガンプラ(HGシリーズ)の初心者向きの組み立て行程と簡単な塗装例をご紹介します。本キットは06系プラモデルのなかでは最新バージョンのもので、可動域も驚くほど広くなっているとともに、モールドもRGなみに細かく入っている秀逸なキットです。
■機体解説MS-06S指揮官用ザクⅡとは
■初心者向きの作り方と塗装
●パチ素組み+つや消し+すみ入れ
こちらが、初心者の方がガンプラを作って塗装するためのセットです。
組み立てはパチ素組みで、パーツはニッパーを使ってランナーから綺麗に切り取り、細かい部品とシール貼りはピンセットを使います。
塗装は素材のプラスチック感をなくすためにフラットクリア(つや消し透明)塗装をしますが、この一手間だけでずいぶんと質感がよくなります。
また、細部やミゾにはガンプラマーカーのすみ入れペンなどを使い簡単に着色すると、仕上がりを向上させることが可能です。
■実際のガンプラ組み立て工程
●関節部の組み立てがかなり高難易度
まずは胴体部と頭部を組み立てます。頭部は一般的なHGUCタイプとあまり変わらず、特に難しくもありません。胴体部は広い腰の可動域に加え、肩部まで左右に展開可動するため、かなりのパーツ数となっており、かなり難易度は高めです。
また、腹部にはめ込む動力パイプが、スペースがギリギリのため、なかなか上手く入りません。凸部分を若干ニッパーで切って小さくしてなんとかはまりました。
次に腕部と脚部を組み立てます。肘・膝・足首ともに二重関節になっており、股関節も二重関節構造になっているため、細かい関節パーツがとにかく多く、また、向きも間違えやすいので、かなり根気を入れて作業する必要があります。
パチ素組みが完成しました。ガンプラ作りは慣れている筆者ですが、ここまで要した時間は二時間強と、かなり工程数の多いキットです。
また、形成色のプラスチック感がかなり強いため、このままでは質感があまりよくありませんので、フラットクリア(つや消し透明)で筆塗り全塗装を行い、質感の向上を図りました。
フラットクリア処理を施すと、一気に質感がアップしますので、せっかくですので処置を行うことを強くおすすめします。
モールドへのすみ入れ、暗部の剥がれ塗装(シルバーペンチッピング)を行った完成状態です。
細かなモールドがRGなみに彫られているので、すみ入れをするとグッとリアリティーが増します。
また、各所の二重関節のおかげで、非常に可動域が広くなっており、自在にポーズがつけられます。かなり組立て難易度が高く、無塗装のままだと質感が悪いので、初心者の方にはハードルの高いキットですが、しっかりと完成させると06系HGUCでは最高レベルの完成度になりますので、是非チャレンジしてみてください。
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