韓国の代表的な家庭料理である「冷麺」は、日本でも人気の韓国グルメの一つ。今や韓国料理店に行かなくても、お家で簡単に本格的な味を楽しむことが出来る"冷麺セット"が通販などで多数販売されています。 そこで今回はおすすめの商品を紹介するとともに、実際に食べてみた感想や、冷麺を使ったアレンジレシピも紹介していきます。
■韓国冷麵とは?
冷麺(ネンミョン)は、暑い季節によく食べられる韓国の家庭料理として知られています。しかし、もともとは朝鮮民主主義人民共和国で生まれた料理であり、寒い季節にオンドルという韓国式の床暖房の上で食べるものだったそうです。そんな少し意外な歴史のある冷麺。大きく分けると、水冷麺(ムルネンミョン)と混ぜ冷麺(ピビンネンミョン)の二つに分けられます。それぞれ発達した地域の文化や風土によってスープや出汁、具材などが異なるようです。
日本では、一般的に韓国冷麵と言うと、水冷麺のことを指しますね。混ぜ冷麺は、ピビン麺などと言って別の料理として扱われることが多いような気がします。(混ぜ冷麺は今回、冷麺のアレンジレシピとして、後ほど作り方を紹介していきたいと思います。)
・麺やスープの原料、おすすめの具材は?
韓国冷麵は、そば粉を主原料とし、その他トウモロコシやジャガイモなどの澱粉が含まれています。コシがかなり強く、少々噛み切りにくいですが、つるんとしたのどごしでスルスル食べれてしまいます。スープは牛肉で取った出汁とキムチの汁(トンチミ)を合わせたもの。これをしっかりと冷やして麺にかけて食べます。肉の旨みとキムチの酸味の効いたピリ辛が絶妙にマッチし、癖になる美味しさですよ。
そして具材についてですが、キムチや蒸し鶏、ゆで卵などをトッピングするのが定番です。その他にはお酢を加えて酸味をプラスするなど、お店や家庭によって様々なアレンジがあるようです。
・一食当たりのカロリーは?
さっぱりとヘルシーな印象の韓国冷麺。しかし一人前のカロリーは約500kcalと意外と高めなのです。トッピングする具材などによって多少の差はありますが、スープには牛肉からとった出汁が使われていること、そば粉や澱粉を主原料とした麺を使っていることなどが高カロリーの理由です。キムチの辛みと酸味で食欲が促進されますし、喉ごしも良くスルスルと食べられるので暑い夏にはおすすめですが、食べ過ぎには気を付けたいところですね。
・盛岡冷麺との違いは?
日本で冷麺と言うと、韓国冷麵より盛岡冷麵をイメージする方も多いのではないでしょうか。もともと韓国人が神戸に冷麵のお店を開いたことが、日本に冷麵が伝わったきっかけです。それが次第に日本人向けにアレンジされ広まっていきました。 では、韓国冷麵と盛岡冷麵の違いは何なのでしょうか。それは、麺の原料の違いです。
韓国冷麵は先ほども述べたように、そば粉をメインにその他澱粉などから作られています。一方、盛岡冷麵にはそば粉は使われておらず、小麦粉が主な原料となっています。韓国冷麵同様強いコシがあり、太麺であるのも盛岡冷麵の特徴です。
■韓国冷麵 おすすめ商品&レシピの紹介
現在、ネット通販やスーパーなどでは簡単に本場の味を再現できる商品が多数販売されています。今回購入したのはこちら。専用のタレが付いていて、水で薄めるだけでスープが出来上がります。
韓国料理店に卸すための商品なので簡易包装になっていますが、その分お得に購入することが出来ました。 それではパッケージに書かれているレシピに従って作っていきましょう。
まずはトッピングする具材を準備します。 今回はキュウリ、ゆで卵、キムチ、ベーコンを用意しました。 続いて麺を茹でます。茹でる前の麺はかなり弾力があり、なんだかゴムっぽい、、、。
一分ほど茹でると麺がほぐれ、ツルツルとした感じになりました。 最後にスープを作ります。氷水で割り、出来るだけ冷たいスープにする方が美味しく頂けるようです。
完成したのがこちら。 スープ自体はそれほど辛さは強くなく、少し酸味を感じました。キムチの量で辛さを調節するといいみたいです。麺は弾力があり、つるっとモチっと喉ごし滑らか! 想像していたより食べやすく、とても美味しかったです!ついつい食べ過ぎてしまうのもわかる気がしますね。これはリピート決定です!
◾︎韓国冷麺 アレンジレシピ
・ビビン麺
コチュジャンベースのタレをビビンして(混ぜて)食べる冷麺。汁なし担々麵ならぬ、汁なし冷麺と言ったところでしょうか。
水冷麺同様、ビビン麺もとっても簡単に作ることが出来ます。
それでは早速作っていきましょう。
まず、具材を用意します。
今回は、ベーコン、トマト、キュウリ、白菜と大根のキムチを用意しました。ちなみにこのキムチ、近所のスーパーで購入したものですが、偶然今回使用している冷麺を製造している高麗食品のものでした。
もともと大阪に数店舗を構えるキムチ屋さんなのですが、スーパーにも卸しているようです。
さて、次にタレを準備します。
コチュジャン、砂糖、ハチミツ、醬油、お酢、すりごまをお好みの分量で混ぜていきます。辛さはコチュジャンで調節してくださいね。
コチュジャン、砂糖、ハチミツ、醬油、お酢、すりごまをお好みの分量で混ぜていきます。辛さはコチュジャンで調節してくださいね。
茹でた麺にタレを混ぜ合わせ、具材をトッピングしたら完成です。
ゴマの風味とハチミツのコクが効いていて、ピリ辛でとってもおいしいです。ただ今回少しタレを多く絡めすぎたようで、もう少し少なくても良かったのかなと言う気がします。
味は濃いめなので、少量のタレでも十分しっかりと味付けされるようです。