衰退していく会社では、その置かれた状況や立場により、社員の在り方が二極化していきますが、それは以下の二つです。
①会社に距離を置く社員
②会社に依存していく社員
まずは、①会社に距離を置く社員ですが、こちらが健全な反応です。まだ建て直しが効く状況ならまだしも、業績悪化→リストラ・給与削減→ブラック企業化と、会社の衰退が進むにつれ、一社員の頑張りでは手の打ちようがなくなります。
そうなったら、そもそも自分の会社ではないので転職で逃げるか、副業や起業に走るかの一手になります。
ただし、①の構成要員は、転職可能な若手社員または所得の安定した配偶者のある社員、および事業を興す能力のある社員に限られ、だいたいは勤務先の会社運営をする立場にはありません。
ちなみに、僕は転職可能な年齢は過ぎてますが、SEO技術があるので事業運営を行っています(代表は嫁)。
①の構成要員は、いわゆる理性的な人たちなので、沈み行く組織のなかにあっても、比較的穏やかに、しかし、確実に準備をしながら過ごしています。
一方、穏やかでないのは②の分類の社員で、その構成要員は、転職可能な年齢を過ぎ、家庭の大黒柱であり、なおかつ事業を興す能力のない人たちです。
この分類の社員は、もう後がない人たちなので、いわゆる「会社と一蓮托生」であり、会社に対して必要以上の依存をしていくことになります。
サービス残業の慣行、休日返上での勤務、会社内評価への過敏反応などが、その依存性行動の代表例です。
また、①の社員に対して怒りを覚えるようになり、時に「裏切り者」のような扱いや敵対行動をしますが、そもそもただの社員であり、会社の株式保有者ではないので、まるでお門違いではあります。
このように、衰退する会社の末期には阿鼻叫喚の人間模様が展開されますが、基本的には②の社員の一人相撲であり、少し悲しい有り様です。
さて、読者の皆様におかれましては、人の会社と一蓮托生になり沈んでいく生き方はおすすめしません。
ぜひ、今のうちに「生きるスキル」を磨き、ますます厳しさを増す日本社会を生き抜いてください。
ちなみに、そもそも日本自体が沈んでいく国ですので、資産を海外に移す、さらには生活拠点を海外に移す、などの準備をおすすめします。
ちなみに、僕はメインバンクをシンガポールの銀行に移し、税金はシンガポールに納める方向を模索中です。
そうすれば、日本から移住することなく豊かな国の水準で生きていけますからね。
▼メイン記事に戻る
衰退する潰れる会社の特徴と前兆|社長や社員の空気は?