今回は、その第二回で、リストラ人事発表から多くの社員が切り捨てられていくお話です。
▼前回のお話し
前回のお話しにあったように、会社の買収(というか乗っ取り)直後に、リストラ予定の管理職や年配女性社員が、駐車場整理、外構整備、トイレ清掃などの職種に異動(左遷)となり、結局は、自主退職、契約社員などになり、残る二人も解雇になりました。
新しい経営者としては、金にならない、または金を生まない、いわゆる生産力の低い社員はいりませんから、まだまだリストラは続きます。
会社乗っ取りの最大の特徴ですが、乗っ取ったほうは会社にも社員にも何の愛着もなく、ひたすら銭勘定だけで経営を進めていきますから、それはもう悲惨なものです。
縮小部署の管理職、年配の女性社員の次に白羽の矢が立ったのは、子持ち主婦社員です。
いやいや、会社が一番守らなあかん社員ちゃうの?
という突っ込みはなしです。
生産力で言ったら、子供の行事やら病気で有給を使ったり早退をしたりしますから、金のみで考える経営者にしたら、一番いらない社員です。
もう、書いてて気分が悪くなりますね。でも、そんな悲惨な現場にいましたよ。
で、実際のリストラですが、すでに子供がいる女性社員は切りにくいものです。ある程度年齢がいき、社会的な抵抗手段も知っていますし、ご主人も社会経験が豊富な年代ですからね。
結局、狙われるのは新婚さんで初めて妊娠した若い女性社員たちです。
手段?
「当社では産休・育休は認めません」
この一発です。
法律違反?
組合もない会社なので、泣き寝入りです。
ほんと、悲惨ですよ。
本当はおめでたいことなのに、妊娠したことを泣きながら報告してくる部下もいました。
妊娠=退職強要ですからね。
そんなことで、若い女性社員が20名ほどリストラになり、そろそろ残った社員も「ここ、ヤバいんじゃない?」と思いはじめました。
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