会社役員に出世するメリット|報酬を増やすのではなく事業契約をする


どこの会社組織にもいると思います。

滅私奉公、休日返上、サービス残業、猛烈アピールや誹謗中傷など人生を懸けて役員に出世するために頑張ってきた「社員上がりの役員さん」が。

この手の人って、周りからすると面倒臭いんですよね。

そして、サラリーマン根性のままなので、会社からの給料・報酬を増やそうとやたら小細工するのが定例パターンです。

でも、それって「てっぺんから間違っている、最も非効率な稼ぎ方」なんですよね。



給料・報酬の増額なんて知れている



よっぽど大きな企業の重役は除いて、ですが会社役員の給料・報酬なんてよくて1000万円/年、中小企業だと7~800万円程度です。

そこから、あの手この手で手当て(役員さんだと出張手当てくらいですが)を増やしても、年収ベースで数十万が関の山でしょう。

そして、残念なことに、その所得ベースだと手にした出張手当ての43%は税金として、次の月の給料から天引きされてしまいます(多くのケースで本人は気づいてない)。

これじゃ、周りにひんしゅくを買いながら頑張る意味なんて、ちっともありませんね。

サラリーマン脳の限界です。

では、会社役員になって正しく稼ぐためにはどうすればよいのでしょう?

株式会社においては株主でないと意味がない



結論から言うと、株式会社においては、いくら出世してもあまり意味がありません。

役員は株主の意向に従って業務を執行するだけの立場で、一般社員への人事権はありますが、あとはたいした権限はありません。

一方、株主は役員への人事権(解任権)を持ちます。また、役員会が決定した事項を否決する権利もあります。

要するに、株主総会が衆議院で、役員会は単なる参議院みたいなものですね。

しかし、実際に株主になるためには、相当な財力が必要になりますので、会社役員に出世したからといって一足飛びに株主になれるわけではありません。

まずは、役員としての権利を最大限有効利用して財力をつけましょう。

自分の事業を興して下請けをする


頑張って会社役員に出世したら、その関連業務の事業を興す一択です。

そして、自分の立場をうまく活用し、自分の事業に下請け業務を発注するのです。

これだと、給料・報酬レベルと桁が違う金額を、自分の権利領域に流すことができます。

もちろん、事業は妻・両親などを代表にして自分の所得とは分離することが必須ですね。

または、絶対に信用できる友人をビジネスパートナーにするか。あ、これはけっこうグレーゾーンなんで詳しくは省略します。

とにかく、せっかくの収益を直接的に自分の収入にしたら、税率55%まで上がっちゃいますからね。

そして、しっかりと収益をためたら法人化し、法人として元の会社の株式を購入します。

個人で株を買うと、相続税が物凄いですからね、法人所有にし、子供を自分の法人の役員にすると相続税なしで資金を分配し受け渡し、活用することが可能です。

それでは、猛烈社員あがりの役員のみなさん、無駄に目先の小銭をあさるのではなく、冷静かつ適切な努力で頑張ってください。